10代のころ、私にとっての神田の古本屋街は、もちろん本屋さんや、同地震の合評会の場所、ミロンガなどの喫茶店など色々ありましたが、なによりまだCDの時代に、特にロシア関係のみ集められていたショップがあること、古賀書店もそうですが、音楽のものもあるというのが魅力でした。スペイン書房もあり、大学の頃は重宝しました。

とにかくロシアという、あの独特な感じが好きですが、(私の中ではソビエト時代の)でもはやり、ショスタコーヴィチに行きつくんですよね。

大人になってから、私のピアノの師匠が、ショスタコと手紙、作品のやり取りをしていたのは、なかなかの衝撃的でした。もっと目立ちたいが優先の人なら、先生はすごい存在として扱われていたでしょうが、どうも私も私の近しい周りは、そういう欲望が皆無の人が多すぎて。
それよりも音楽の方が好きなのです。

昨年は、ピアノ曲をどうしても書かねばならず、結局ピアノがほとんどでしたが、年末から、カルテットを久しぶりに・・・です。

昨年、よく聴いていたカルテットの中でも、このショスタコのメジャーな8番を絶妙に演奏するオイストラフカルテット。








いい弦楽四重奏団に恵まれると、本当に生き生きします。

ボロボロのスコアを引っ張り出して、スコアを沢山見直しました。そんなタイミングというのがあるようです。
ちなみに、私の先生は、聴くだけでも駄目、スコアで見るだけでも駄目、聞きながらきちんと見なさいということをよく言っていました。「わかったつもり」が一番だめなのは周知の事実ですね。
いつだか、「耳だけで聴いてピアノで演奏できるよ」という素人の方を見かけましたが、音楽家は皆さん「無理でしょ?強弱やアーティキュレーションなど、すっとばしてんのかい(笑)」と、突っ込むと思います。それでは「弾いた」ことにならない。
私の大好きなチェリストさんも、その弾きこみ方を、さしで話していた時にものすごく強調しておっしゃっていましたが、まあすごいです。

演奏家に恵まれる。日本ではとても稀なことですが、作曲というのは楽しいものです。
いや、作曲に限らず、モノを作り出すこと、料理でも、なんでも。

何かを作り出す人で「料理が下手」という人は見たことがないです。そりゃそうでしょうね。
しかし、昔なら生演奏を無料で自宅で見られるなんてなかったですものね。
covid-19 になって、ますますそういうものが広がってきていますね。


ちなみに、私は、ピアノに編曲されたものを弾きましたが、
いつもながら、シンプルなものほど本当に難しいと感じています。
そしてショスタコの場合は特にシンプルに編曲するのが一番だとも確信しています。