うさぎと音楽を愛する作曲家 鈴木朝子の手帖へようこそ

兎と暮らす作曲家 鈴木朝子の手帖

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「一期一会」昔から好きな言葉です。

ウサギと暮らして20数年。ウサギとの人生になりました。

三代目、ミニレッキスのうさ吉が今の相棒です♪

カテゴリ: 生活

日常の用品を全国から集めたりされて、あちこちまわっているらしい日野明子さんの
「使いたい道具」展


4月30日まで

招山 雪ノ下 金子ビル201にて。

鎌倉は夏のような日差しで。

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ここの2階にあるのです。
本当にちょこっと。

向かいが珈琲焙煎屋さん。

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でも上がるとすぐ。

素敵なオーナーさんなので、知られたいような知られたくないような。そういうギャラリーってありますよね。


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前も器をやっていて素敵な案内だなと思いながら、通り過ぎてなかなかでした。


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いくつか購入したのですが、これが一番お気に入り。
トースターや魚焼きの網を楽〜に掃除できるもの。
こういう作り方良いなと、参考になりますね。
生活道具、本当にちょっとなことなんですよね。

そんなおたまや色々、ありました。

日野さんはとても素敵な方で、地方周りのそのたのしい意義など話してくださり。


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裏はこれ。

ね、ほんのちょっとのこと。

人生もその「ほんの少しのこと」がとても大切なのかもしれませんね、見逃してること多いでしょうが。


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日野さんは、昔ベルグフェルドでバイトなさったことがあるとのこと、本当に昔に。

なるほどと。素敵な人に会った後は、気分がいい。

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外から見ると、お布団が干してあります。
日本の綿のお布団!
うちでは、母が昔近くの唯一綿100で打ち直ししてくれる布団屋さんで、毎年打ち直ししてくれて、その昔のコットンのものが一つだけ家にあります。あれを枕に作り替えようかなと思いました。
日野さんもおっしゃっていましたが、綿の布団を重いと思う方がいらっしゃるとのこと。
いえいえ、あのお日様に干したときのあの感じ。
羽根布団とは違いますが、あの心地よい重さ。
あのお日様に干して、軽くなったお布団、ふかふかのお布団のぬくもりを、軽い羽根布団との違いを感じるために?それとも昔を懐かしために?いえ、きっと母を感じるためだと思う。

昔のお母さんというのは、本当に24時間仕事をたくさんしたなと思いますね。
子供もたくさんいたり、便利なものも現代のようになく。
でもそういう中で育ったことは、ちょっとした自分の力になっています。

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昨年末、急な仲良かったおじ様の訃報が入り、お正月気分でもお誕生日気分でもありませんが、
むしろ、深く深く今まで以上に考えることができました。

以前も書きましたがスマホが普及し、自分でPRするSNS発信の方も増え、このブログ自身の役割はもともと、インターネットで自由に何の縛りもなく、本当に素敵なもの、人をお勧めできると言うものから、その必要もあまりなくなったなと変わってきました。

ますます縛られてという感じです。

これからどうなるのかわかりませんが、いつもメールくださる方々には感謝しております。

皆様にとって幸多き一年でありますようお祈りいたします。

台風気をつけて。

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もちろんずぶ濡れ。

でも、柿が!うさ吉〜。

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木漏れ日

有名?なフランス人のYouTuberさんが、木漏れ日という言葉があるのを知って感嘆していたな。そう、日本語はたくさん表現があるし美しいのです。

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初めて知ったのは、私の曲を聞いてくださって、「いい線をいっている、これからもその調子でがんばって」ということからのお付き合いでした。他の、映画監督をされていた某氏も黄泉の国へ。

とても褒めてくださり、あんなにも実力、行動力、才能、努力を持ち合わせて、現代音楽に留まらず、その複数の語学力を生かし、有名無名関係なくワールドワイドなお付き合いを多数の方とし、本人が三十代のまだ若い頃から、若い世代に無償でまだ知られていないものや、色んなことを教えたり、とにかく彼がいなければ今の海外の作曲家との繋がりは、ない部分がたくさんあります。

彼の現代音楽への貢献は、きっとご家族や私、そしてごく親しい人が知っていて、こうして声をあげることしかないとも思っています。しかしながら、それを書くには、書ききれないほどありますので、こういう所では無理ですね。

彼がベッドの上でもタクトを振っていたり、音楽への純粋な眼差しをもっていたのは、本物の音楽家だったからです。
病院に入院するとわかりますが、一日の長いこと。どんな気持ちで毎日過ごされたのでしょうか。

私と同じ年齢なのに、本当に残念です。彼も無念だっただろうと、お母様もおっしゃっておりました。

同じ業界でも、心の支えとなってくれた数少ない一人の方。
生前の膨大なやり取りは、この業界においての色々なこと、ジャンルの違ういろいろなこと、まだ日本では翻訳すらされていないいろんな理論のことなどなど

私は、専ら「浮かんでくるのを書くだけよ」と業界の人とは音楽談義なんてしたくないので、ある意味知らない頓珍漢な人的に見られるよう努力したものです。
しかし、彼と故高橋東悟さんとは真剣に!(意外と思った方多いはず)話したことを思い出します。

と書いてみても、もういないという現実は、私を苦しめます。
いろんなことが頭をよぎります。
「現代音楽」に何十年か関わって、色々想うことがあり日本では全く発表せず、アメリカのみでやっていましたが、そろそろと思っていた矢先です。

私が音楽で悩むことを本気で語れる人は、これでいなくなりました。

みんな、早すぎますよ。


でもきっと、この生き難い地球というところで、頑張りましたよね。
私は子供のころから他の惑星の人間だと思っていましたし、今でもそうで、ひとり同じ人がいます。
何かあるんだろうなと、思いますね。被り物をして、地球に合わせて生きている人たち。


ここまで書いて、何も浮かびません。

貴方の死は、おそらくずっと引きずります。どんなに楽しいことがあっても、もう心からの笑顔は作れないと思います。

貴方とあの時、お会いできてよかった。写真が嫌いなあなたが、一緒に撮ってくれてよかった。

貴方は、縁の下の力持ちなんて言葉ではなく、本当の音楽家だった。ギリシャ語も素晴らしく、哲学者らしい哲学者だった。でも、貴方に一番教わったことは「優しさ」と「素直さ」です。

まだ涙は止まりませんが、そのうち、「なみだもろさ」は、ロラン・バルトのいうように消えるのでしょう。

本当に有難う。やすらかに、そして、そちらにいる好きな人たちと、音楽を楽しんでください。

合掌




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