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アルエム弦楽合奏団 を聴いてきました。
ずっと聴いてきた私としましては、感慨深い一日になりました。

今日はいろんなコンサートが重なっていたのですが、これははずせませんでしたので。

ディズニーランドでも弾いている曲をプログラムに入れたり。


ミュージックディレクターは作曲家の堀越隆一氏
アンサンブルディレクターは堀越みちこさん
今回客演はソプラノの榎戸邦子さんで、Mozartの「踊れ喜べ汝幸いなる魂よ」を好演されました。


プログラムは堀越さんのHPでどうぞ

圧巻だったのがチャイコフスキーの「弦楽のためのセレナーデ」でした。(この曲を取り上げたから、Mozartを混ぜたのかしら)
このメンバーでこれだけの音を出すにはものすごく練習されたと思いますし、工夫もかなりあったと思いますが、なにより、チャイコフスキーがきちんと胸に伝わってきたといいますか、会場がチャイコフスキー一色(これは本当に生での音楽だからこその体感音)
音楽とは、クラシックとは、現代音楽とはと常日頃心に抱えているものにとって、このチャイコフスキーという作曲家は外せないものであり、しかも私のようなあることを考えているものにとってもです。
「そのとおりです」と、指揮を終えて挨拶している堀越さんに心で言ってしまいました。

たぶん、演奏を拝聴していてもその曲への真剣さや何かが曲を通して私に伝わってきたのだと思います。
何年振りでしょうか、涙を落とすことはしませんでしたが、目が涙でいっぱいで何も見えませんでした。
これからもこれ以上にいろんな曲をいろんな人に伝えていく人がアルエム合奏団にはいらっしゃると思いますが、心より応援申し上げます。

チャイコフスキーは、どんな形であれ一年のうちに何度かいろんな編成のを生で聞くことを意識しています。
チャイコフスキーに限りませんけれどね。

私の先生が「いい音楽を聴かせるように。へんな曲は聴かせることはない」と親にいっているのを思い出します。
いい音楽を聴くとご飯より大事、ということがよくわかりますよね。

母に小さいころ「もし今週500円しかなかったら何を買う?」ときいたときに
「花ね」と即答されたことを思い出します。
小さい私は「ご飯じゃなくて?」といったら「ご飯はたべたらすぐ終わっちゃうけれど、お花は最低でも1週間は眺めてこころを満たしてくれるでしょ」と。
音楽はそういう意味では、いいものなら一生満たしてくれますね。
そういう音楽は、コンクールでも業界の評価とはまったく無縁なことが多いです。

いい音楽を聴くって人間の本質として大事なもののひとつだなと
改めて思いました。

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堀越隆一さんと、みちこさん。
このお二方の人間性が音楽へもきちんと伝わって広まっていっているのを実感します。(偉そうにすみません)