いえいえ、資生堂であったのではなく、王子ホールです。
ちょっと早目に来て銀ブラと思ったのですが、雨が降ったりであっという間。
さて、私やっぱり武内君のピアノソロ大好きですね。
初めて聴いたときから、私はファンですが、彼のソロはものすごくストイックです。いい意味で。
バッハは特に素晴らしかった。フーガに関しては彼の見事なタッチがよく出ていました。
彼の演奏を聴いていると音楽に真摯に向かっている日々の姿が見えてくるのですね。というよりも、彼は「ピアノを選んだ」という言葉がぴったりです。ピアノを音楽に置き換えてもいい。
遊びや恋愛や兎の世話?よりなにより音楽!
この姿は私は大好きです。同時代に日本にいてよかった、そう思える貴重なピアニストさんの一人です。
シューベルトもラフマニノフも素敵でした。
でも個人的に普通にしか考えていなかった(そんなに期待?していなかった)バッハに感激。前にアンコールで独特のバッハの演奏は拝聴しているものの・・・。
でもこの3曲。聴いているほうもいい意味でエネルギーのいる久しぶりにプロのコンサートという感じに思えました。
娯楽というには程遠い。きかないのはもったいない。
これだけ、作曲家が書いた譜面をしっかり見つめ舞台でもしっかり集中し弾けるピアニストはどのくらいいるのでしょう。
まあ、確かに数日前には完売だったようで、聞きたくても聴けなかった方がいらっしゃったのかしら?
実はいつか連弾をかいて、一緒に弾きたい相手のお一人でもあります。
(たっぷり、しごかれそうだけど・・・・)いえ、既存の曲でもやってみたいです。よろしく!
コンサートのアンコールはショパンのノクターンとスクリャービンの即興曲。
用事があり、彼に挨拶する列が長く先に失礼いたしましたので、挨拶はお手紙にさせていただきます。
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一緒に聴いていた役者さんが「変な言い方だけど、あそこ(ピアノのところ)から聞こえてくるというより、彼のあの指先から聞こえてくる感じがする」といった。私は似たように感じていたので、驚きました。