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途中、旅フェアと題し、新潟の太鼓を派手にやっていました。
出演者は菅純子さん(ソプラノ)塚田裕之さん(テノール)成田博之さん(バリトン)御邊典一さn(ピアノ)藤波賢さん(旅人・語り)荻野緑さん(衣装協力、舞台)。
とにかくシンプルなつくりで、楽器もピアノ一つ。
しかし、あれよあれよと素晴らしい世界に引き込まれました。
この語りの藤波さん、とっても素敵です。語りというとちょっと大げさすぎたり、ちょっと恥ずかしがっちゃって、見ているこっちが恥ずかしくなるようなものも。そういうことが全くなく、凛としていて素敵でした。
菅さんの声は1月のコンサートでも拝聴しましたが、本当に素敵。
でも皆さんバランスのいい組み合わせでとても素敵でした。
初めて声楽を聴く人たちもわかりやすく、しかし本物の素晴らしさを堪能できたと思います。
ばら色の人生と題して、ドニゼッティのランメルモールのルチアから「こっちへ来なさい、ルチア」愛の妙薬「一粒の涙」ファ・ヴォリータ「来たれ、レオノーラ」プッチーニのトスカ「歌に生き、恋に生き」ラ・ボエームより「冷たき手を」など、ヴェルディのドンカルロ「われらの胸に友情を。ヴェルディ椿姫「プロヴァンスの海と陸と」「愛する人よ、パリを離れよう」
間奏にマスカーニの「カヴァレリアルスティカーナ」がピアノソロで。とても素敵でした。
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菅さんは早稲田で教えていらっしゃいますが、そのお仲間の方たちも。
菅さんの衣装も素敵でしょう?
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そして、虎ノ門へ。
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途中神社が。
雨がすごかったです。
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パリから帰ってきて通算5回目だそうです。現在洗足学園音楽大学、同高等学校非常勤講師だそうです。どうも私が思うに、現在、ピアノ科の先生の質が洗足学園が一番いい気がします。
さて、明日香ちゃんには今年3月初めてお会いしたのですが、拝聴したことがなかった。なぜでしょう。
このくらいの素晴らしいレベルの方は、もっともっと知名度が上がってて当然のように思いますが。とはいえ、お客さんはたくさん。
明日香ちゃんにパリ時代演奏していただいたことのある作曲家の深沢倫子さん。彼女もいらしていて一緒に拝聴しました。
プロフィールには「満場一致」という言葉が出てきますが、納得します。すごいですね。外人さんの演奏家もいる中で。彼女にとって「なにが難しいか」というのを聴いてみようと思います、今度お会いしたときに。
このホールは私は初めてでしたが、ピアノソロにむいているホールですね。
明日香さんは無駄がない。しかし単なる雰囲気におぼれていない。とはいえ表現が繊細。変にどこかの音を強調しすぎることなく。昨今、ピアノ曲でもあまりに主張する音がいい意味ではなく強調しすぎて逆にうるさすぎる感も。
彼女はいわゆるきちんとした通訳者ですね。曲から聴衆への。聴きにきてよかった。
曲目はミュライユの「別離の鐘、微笑み=メシアンの思い出に」
メシアン「鳥のカタログ」より13 灰色のダイシャクシギ
ブーレーズ アンシーズ
ジョリヴェ「5つの儀式的ダンス」より2英雄の踊り 3婚礼の踊り 4誘拐の踊り
メシアン「前奏曲集」より8.風の中の反映
ディティーユ「波紋のままで」より
1.子守唄の前奏曲 2、タップダンス 5、バッハ讃 6、練習曲
メシアン「幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」より?。喜びの精霊のまなざし。

アンコールはドビュッシーでした。
ディティーユの「波紋のままで」は好きでたまに弾きますが、明日香さんの演奏は本当にそのタイトルを裏切らない演奏でした。
メシアンの鳥のカタログも大好きな曲で、弾くと楽しいですよね。
そういう楽しさを教えてくれるような演奏です。
プログラムもとてもしっくり来る順序ですし、衣装も可愛かったのです。
後半はゴールドかと思ったら紫だったのですね!
一緒に、と思ったら目をつむってますから私!というより、私おやじみたい。美女を横にうふふって感じでしょ?

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作曲家の深沢倫子さんと明日香さん
久しぶりのご対面だったようでした。よかったですね!

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コンサート後、銀座に出て、倫子ちゃんと久しぶりにゆっくりお話ししたくてお茶しました。
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倫子ちゃんの傘が可愛いでしょう?

美味しかったよね~倫子ちゃん♪
いろんな話しましたね。きりたんぽとかロシア料理のこととか(聞いてますか?浅香さん(笑))
なにより、人間関係。ふう~。でも今度は思いっきり(今日も思いっきり吐き出しましたが(笑)言いたいこといいませう~。

「作曲を依頼するって難しいわよね」という人もいますが、それはその人の作品を(その人に限らずいろんな作品を)積極的に聞かないからでしょう。気に入った作品を書くような人に頼めばそんな言葉は出てこないはずなんです。それには、積極的に現代の作曲家たちの作品を聞くことですよね。

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二つとも、本当に素敵なコンサートでした。
演奏家の皆さん、スタッフの皆さん楽しませてくださりありがとうございました!