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今日は、クラリネットの鈴木生子さんが木管トレーナーを勤めている
東京工業大学の定期演奏会を聴くために東京芸術劇場に行ってきました。
この前のコンサート以来の久しぶりの対面です!

まず、アマチュアオケということで惹かれました。
私は結構大学のオケを聴いてきました。
この工業大学は初めてなのです。
大学でやっている人たちは、音楽が好きだから入っているわけでして(と思う)損得や、名誉、しがらみなどなく(と思います)音楽を愛する人が一生懸命やっているというのを聴くのが大好きなんです。

そのほかに、このオケに行こうと思ったのは東京工業大学だからです。
昔、私が教わったことのある英語の先生がここで教鞭をとっていました。
神戸正美先生です。たまに私のいっていた大学にもきていたのです。
ある日ばったり廊下であって、私のことを覚えていてくださったことを思い出します。彼は人間的にとても素晴らしい人でしたので、早くお亡くなりになったのが本当に残念でした。


さて、今日の指揮者は作曲もされている末永隆一さん(常任だそうです)でした。
曲目はドリーブのバレエ組曲として「コッペリア」マーラーの「交響曲第一番 巨人」です。
まずバレエですので、私はしっかと妄想世界に入りました(笑)
久しぶりに聞いたので嬉しかったです。
休憩挟んでマーラー。
この巨人はプロでも難しいのにな~よく取り上げたなあと思っていました。
確かに難しいです。これはこういうオケだからこそよくわかりました。
技術は問題ではなく、その曲の情感を表現するには歳も必要だと思いますし、プロでもなかなか
そうできるものではないからです。

この曲は、いろんな苦悩を抱えたり越えたりしてきた人が共鳴できる曲でもあると思うからです。
作曲する人はなんだかんだ作品についていったとしても、また、言わなかったとしても本当に作っていたときはどういう精神状態だったのだろう、と私はよく思います。今日も聴きながらマーラーはどういう精神状態だったのだろう、いろんなことを考えてしまいました。どんなにタイトルがついていようが曲を作るときはいろんな要素が(生活やいろんなこと)重なり、いわゆる評論家とか残った材料では想像もつかないようなことが心の中で起こっている場合もあるからです。
伝わるかしら・・・。
作曲もなんでもそうなのですが、言語=心ではないことのほうが多いこともあるので「あのようにいっていた」「書いていた」というのは当てにならないことも多く、曲から五感を通して伝わるものもたくさんあると思うということです。
そのためには受けて側も普段から五感を磨く必要があると、私個人は常々思っています。

秘める人もいますから。

でもよく頑張りました。この若さでこの長い曲を短期で集中して素晴らしいと思います。

帰りに、お初でお会いした空間デザイナーのかたとお食事。
池袋の東武にあったベトナム料理で、私は海鮮おかゆ。
辛かったけれど美味しかった。
空間デザイナーのお仕事をされていながら音楽もされていて
共感したところがたくさんありましたし、やはり才能ある人は理論やらなくても出来ちゃうのね、と思いました。

今年のコンサートはこれでおしまい!

色々今年聞かせてくださった演奏家、作曲家の皆様、本当にありがとうございました。
来年も更に楽しみにしています。

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