東京文化会館へ行ってきました。ムンク展もやっているし、げーじつの秋だし、上野は混雑していました~。
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プレイアード五重奏団をご存じない方に、プログラムより。

プレイアード五重奏団は1979年に結成し、三善晃氏より「プレイアード五重奏団」と命名されて同年結成デビューリサイタルを開催。結成当時のメンバーは、フルート遠藤剛史、クラリネット千葉理、マリンバ吉岡孝悦、コントラバス大友直人(指揮者)、パーカッション黒川正宏であった。以後、新作の委嘱初演を続々と行い、日本現代音楽協会、および日本作曲家協議会の主催公演、富士銀行(現在みずほ銀行)のテレビCM,テレビ朝日ハイビジョン放送、NHK-FM放送などに出演。プレイアード五重奏団の演奏はマスコミから高く評価され、1997年に開催されたリサイタルの成果に対して、平成9年度文化庁芸術祭大賞が授与された。

ということで、今はフルート遠藤剛史、クラリネット千葉理、マリンバ吉岡孝悦、コントラバス山崎実、パーカッション山本晶子で成っています。マリンバの吉岡さんは作曲家協議会の会員でもあります。カメラータ・トウキョウよりマリンバ50曲集CDなどだされているようです。

特に、パーカッションの山本さんの切れのいいこと。
パーカッションはいるだけで大きく聞こえ、なんとなく「すごい」感のだせる楽器であるので、もしかするとなかなか演奏家の良し悪しは難しいかもしれませんが、彼女はリズム感も軽快だし、無駄の動きもないところなどとても好感が持てました。

この編成ってある意味とてもむつかしいと思うのですが、作曲家の皆さんどう思われますか?

やっぱり演奏は生に限るなあ。
そして演奏者って大事だなあ。
ファッションで言えば、演奏者さんってモデル。
洋服を綺麗に見せる役目。同じ服でも着る人によって違うでしょう?
どんな服でもおしゃれに見せる。
CDなんかになれば、ファッションモデルを雑誌に綺麗に載せるためにCGとかいろんな人の力がかかり、ある意味生で見るのとは違うものになる。そんな感じですね。

今回、全て委嘱作品ということで、しかも皆さん三善晃門下です。

ということででしょうか、とても個性あるいい現代音楽を久しぶりに多く聴けました。
「漆黒のクオリア」という作品を書かれた池田哲美さんは、このプレイアードの各演奏者さんのよさを引き出すような作品。1曲目に相応しかったです。

「星は何を語ったか」の野澤啓子さんは実際2002年2005年と二度ハワイ島マウナケア山頂(標高4200m超)を登って天体観測をして「またたかない星」を見てきたそうです。ですので、私も思わず目をつむって曲を聴いていたら、星空を見ているみたいでした。プログラムの説明がそのまま意味を持つものでした。こういうプログラム好きです。

「変奏曲」の中川俊郎さんのは、ボールやオルゴールなど出てきたのですが昔よく聴いていた中川作品を思い出しながらも、このオルゴールのところ妖しい感じでいいなあと。
お話していて、まさにそうです、と思うことをおっしゃっていたのが印象的でした。楽譜見たかったです。今度某件実現してくださいませ。

前半までの感想です。後半は
「ソン・ストラクチュール?」(鈴木輝昭)
「呼吸(いき)?~静けき呼応~(2007)
「即興曲」(石島正博)
それぞれの音楽でした。

今日偶然にも、画家のミズ・テツオさんの打ち上げのときに飲んだときにお会いした某画商さんとばったり!嬉しかったです(*^_^*)

野澤啓子さん(中央)と中川俊郎さん(右)と。
元気いただきましたラブ
野澤さんはこの夏ハーフマラソンを完走されたのです。スタイルのよさはさすが!

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一枚目と表情が違って面白い中川さん!
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