先日、あるピアニストのリサイタルにいった。
そして、「どうしたんだろう」という言葉が頭をかすめた。

おかしい。おかしい。

挨拶の表情もおかしい。
その人の現代音楽やドビュッシーなどを
聞いていた私には、その言葉しか頭に入らなかった。

そう、腱鞘炎と関節炎だったのだ。

私だったらどうしただろう。サポーターは着けないでいられただろうか。
その人のようにドイツとフランスというもののある意味の総まとめ、ということで
プログラムを決めていても、変更しやしなかっただろうか。

その方は、そのままやったのだ。

そのことを知ったのはその日でなく、後日ではあったが、とても胸の痛くなる話しで、その人の気もちになり泣きたくなった。

注*本人には了解を得ていない話しなので、名前は出しません。