今は、4時になるとうっすら明るくなる時期で、その早朝に海に行くと、とても気持ちがいい。

しかし、夏だとサーファーが多くなるので、一番気が引き締まる早朝の海は、やはり冬だなと思う。

よく、時間の進み方は、365割る年齢といわれるが、どうしてそうなんだろう。

そんなことを考えながら、生誕100年記念出版された「花森安治戯文集」などを読んでいると、昭和の時の心地よい背筋の伸びた「あの感じ」を思い出す。最近は、洋服でもなんでも「ゆるゆる」が流行っているけれども、どうも私は苦手だ。そんなことを、ささっと書けるくらいに、花森安治さんのエッセイはきりっとしている。

テレビも全く見なくなったので(よって、サッカーのこともよく知らず、いわゆる「ゆーめーじん」もわからず)まるで銀座を歩いているときに、日本語でない言葉がここ数年耳にたくさん入ってくるあの感じのなかで、タイムスリップというよりは、本来の日本人としての素敵さというのを、いろんなもの、ところ、から得ている最近である。