うさぎと音楽を愛する作曲家 鈴木朝子の手帖へようこそ

兎と暮らす作曲家 鈴木朝子の手帖

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「一期一会」昔から好きな言葉です。

ウサギと暮らして20数年。ウサギとの人生になりました。

三代目、ミニレッキスのうさ吉が今の相棒です♪

2009年11月

12月8日 お声かけいただいた作曲のかた
わたしにもう一度直接メールくださいませm(_ _)m
よろしくお願い致します!

12月7日18時半開演
全席自由席3000円

中目黒GTプラザホールにて
「初冬のオルフェウス」ということで演奏会が行われます。
作曲者は
木幡由美子、アストル・ピアソラ、橘川琢、高橋通、浅香満、金藤豊各氏です。

浅香満さんは
調性な間奏曲だということです。
間奏曲(1999年)
2つの間奏曲(1999年)
4つの間奏曲(1986年)

pianistは神田麻衣さん。

お問い合わせは日本音楽舞踊会議事務局まで。


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『気狂いピエロ』
ゴダールのDVDが安かったので
買ってしまった。
(不買い運動中始動は来年から(笑))
1,000円くらい。

昔、テレビでやっていたものを
録画しているのはとっくに切れて。

ゴダールのこれを観たのは学生のころ。
ご多分にもれず、私もヌーヴェル・ヴァーグは
観ていたのだ。
だからかれこれ20数年ぶりとなる。
『中国女』やなんとかの舗道や『はなればなれに』(でしたか)
が好きなのですが
それらはなかった。

これを観たときに、かわいい白いワンピース
(アンナ・カリーナが着ている)がほしくて
自分で似たようなのをミシンで一生懸命作ったり。
フェネックがかわいくて、飼いたいなと思っても
無理だったから動物園にいったり。

10代としては色彩がきれいで
思えば私の嫌いなミュージカルの要素が
ゴダールは入っているのに
抵抗がない。たぶん、歌が下手で
ただの言葉の延長だからかも。

それに愛だの恋だのの
話が苦手ですが、それすら感じさせない
ストーリーを見るからかな。

オカルト好きな反面結構トリフォーや
「午後5時」うんぬんという
のとか観ていたなあと。
一方でヴィスコンティやら
とにかく若者が見そうなのは観ました。
『ドグラ・マグラ』は運がよかったのか
初めて上映されるとき見ることができましたし。

色彩がはっきりしていて好きだったんだなと
ずいぶんと久しぶりに見ても
色褪せてない感覚。

それと当時は字幕をみるのが好きではなく
そのまま言語を耳できいていたので
簡単なフレーズは覚えるようになるし
映画って勉強になるのかも。
ファッションも洗練されているのが好きですし。

いまでこそいろいろなお洋服がありますけれどね。
女の子にとっては、魅力的な素材は
男性監督なのにありますよね。

なにより、音楽。
この映画で一人で歌っているおじさんが好き。


ゴダールは言葉をよく使う。
引用も多い。
日本の昔の映画は沈黙や行間がある。
どちらも観るものによって得るものは違うけれど。

私たちは虫の音も音楽にすらなるけれど
特に西洋人には雑音にしかならない。
そんな違いを、若いころに
いろいろなところから
感覚的に知ることは楽しい。

でもマイナーなロシア映画の
あの深い森の澄んだ空気でありながら
圧倒的な空気はなかなかあれ以来
映画という中では見たことがない。

すっかりさぼり気味なブログ。
アメバやjugemはなんとか続けているのに。

浅香満さんが教鞭をとられている
早稲田大学高等学院に卒論の諮問でいってきました。

昨年、先月に続いて。

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高田馬場から上石神井に向かうとき
電車に乗りながら、こういう風景っていいなと。

地に足が着いている気がして。
心持ひとつで人間は変われるものですけれど、
環境は確かに人間を左右しますし。

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スポーツしている学生も。

今、工事をしていて
いろいろ大変そうです。

始まる前の打ち合わせを。





今回は、クセナキスとサティについて。
学校で学年閉鎖がインフルエンザであったようで
二人が一気に発表です。

クセナキスやサティというと
私の年代からすると、やはり高校や大学くらいで
弾いたり聞いたりするものですが
以降は、なかなか触れることも(私は)ないので
本当に刺激になります。
自分の好きなことをするだけより
やはり関係ないところからというのは。

それになにより、冷え切った?現代音楽に
興味を持ってくださる若い世代に
少しでも考えてもらえて興味を持っていただけで
情報を受け渡せる(実際は私は逆にいただいてますが)
というのは、そこに携わっているものとしては
うれしいことですし、また自分たちがそこに関わっている以上
そういう若い人と関わりなにかお手伝いできるなら
することが必要だと思いますし。

少しでも音楽を心から好きでいてほしい、純粋に
それは権力でも知名度でもなく、音楽という
私にとっての一生の恋人のように、同じように
生涯にわたって音楽というものを、どこかで
大切に耳をすませて、そして音というすべてに
また五感に敏感になってほしいです。

そういう感性を持つように意識して毎日を送れば
きっと、音楽のみならず、いろんなことに
想像をめぐらすことができる=思いやりや優しさをもつことができる
人に成長してほしいと思っています。

音楽とは単体で残るものではなく
とても個人的で、そのときの状況や
いろんなことと一緒に、それぞれの心に
残るものですよね。

ある音楽を聴くと、あれを思い出す、とか。

本当はとても密やかな心のぬくもりだと思います。

と、それはいいとして。

3人とも、緊張するよねといいつつ
私以外はしっかり質問されていて
楽しかったですし、それに一生懸命答える生徒さんも
えらいなあと思ってみていました。
質問する方も、積極的に質問し
お互いの理解を深める。
自分のことは自分が一番わからないとは周知の事実ですが
社会に出れば、自分がプレゼンテーションしたりするときに
どういう形で、ほかの人が質問にくるかというのを
多角的に捕らえることを経験していくのは将来のためにも
すごくいいことだと思います。

ただエゴを通すだけではなく、しっかり相手と向き合って
きちんと自分の意見をしっかり通せる基盤を
日々作っていくといいですよね。

今回、サティを論文にされた齋藤陸さん






積極的に質問をされた酒本信太さん(右)
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先月ジョン・ケージについて詳しく
論文を書かれた山田翔平さん(真ん中)

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どういう大学生になって、どういう大人になるのか
皆さん楽しみです。

お疲れ様でした。
また、いろいろ勉強させていただきありがとうございました。

また、こういう機会を与えてくださった作曲家、浅香満さんに感謝いたします。

そうそう、浅香さんで検索されたら私のブログに当たったとかで。
でも美術もそうですが、業界狭いですからね。
誰かを知っているとその友達が誰かを知っていて
おや~って。
でも皆さんの浅香先生はピアニストのアシュケナージさんに演奏してもらったこともあるんですよ。
それだけでなく、たくさんのつながりのある方です。

私は、今回諮問を通して知り合えた若者たちと
またいつかどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

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