うさぎと音楽を愛する作曲家 鈴木朝子の手帖へようこそ

兎と暮らす作曲家 鈴木朝子の手帖

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「一期一会」昔から好きな言葉です。

ウサギと暮らして20数年。ウサギとの人生になりました。

三代目、ミニレッキスのうさ吉が今の相棒です♪

2007年12月

チェリストの小峯晋君がベルリンからとうとう日本へ帰ってきたので
ヴァイオリン奏者の加藤えりなさんとヴィオラ奏者の岡さおりさんと会うことに。
誘ってくださりありがとうございました。音楽がこれで今年締めくくれられるのをとても
ありがたく思っていました。

加藤さんはステージでは見たことがありましたが、お初です。

こうやって私の尊敬する演奏家さんと一緒に過ごせるなど
なんと幸せでしょう。

とっても楽しかったですね。
左が小峯君、右が加藤さん
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そして私と岡さんです。
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どうもお酒に強くなってきたような私。
一緒に飲む仲間が楽しいからでしょうね!
ここではこんなお料理まで。
美味しかったですよね。ただこの時期だからか品川という場所だからか
2時間で出なくてはいけなくて。
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他へ移ってゆっくり話しました。
楽しい話ばかりで、加藤さんはフランスが長かったですし、小峯君はベルリンが長く面白話で。そのほかもたくさん。
嫌なことがあった後には、こういう楽しいこともあると心で嬉しくなりました。
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音楽のことで具体的にちょっとお話しましたら、とてもいいお返事をいただきました。感謝します。
それに私の以前演奏してくださった曲を、いまだに気に入ってくださりありがとうございます。「再演」ご自由にしてくださって、もちろん嬉しいですよ!でも、新しいのプレゼント差し上げますのでハート

今年はとってもいい終わり方でした。というよりも、来年につながるいろいろなことがこの年末たくさんありました。

とても嬉しく思います。皆様のおかげです。
どうぞよいお年を。

谷口仙太郎さんのところなど、年末にご挨拶に行こうといってきました。

仙太郎さんのバー「ときね」には誰もいなかったのでゆっくり仙太郎さんと話せてよかったです。
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銀座はもう二〇〇八年モード。
切り替えはやい!
ちょっと久しぶりだったので、ときねを見失いましたが
すぐわかりました。
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仙太郎さんの作品解説が載っている本を読ませていただきました。

仙太郎さんの人生や絵について中野さんという美術評論家さんが書かれていますが。全くそのとおりという感じで読んでいて嬉しく思いました。
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久しぶりの再会に乾杯しました。
仙太郎さんも喜んでくださって。ありがとうございます。
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昨年もつらいことがあったり、そうでないときもふらりと何を話すわけでもなくお世話になるバーなのです。
銀座ではここが一番落ち着きます。
ここ(仙太郎さんの店)は俳優の田宮二郎さんとかいわゆる著名人のよく来たところなのです。(この今の店舗は今年新しくなったのですが)。
仙太郎さんは様々な人の裏の顔を温かくいろんな思いでみていたことでしょう。
その後、三井ガーデンホテルのバーでYさんと待ち合わせ。
素敵なところですね。
東京タワーも見えるんです。夜だともっとくっきり浮かびます。


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行きたかったTYバレエの練習場。
今日お約束させていただいていたので行ってきました。
平塚由紀子さんと佐藤崇有貴さん。そして佐藤さんのお母様にもご挨拶できてよかったです。
佐藤さんは風邪を押しての指導でした。

その前に、由紀子さんにいらなくなったバレエシューズをいただきました。
この中に本当に(当たり前ですが)つま先で立つので大変なんですが、バレリーナを見るとあこがれます。


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由紀子さんはフリードのNというタイプを愛用されているそうです、が、なくなってしまうようで。
私の大事な品になります。ありがとうございました。

さて、レッスンですが、19時半からのにいくつもりがちょっと前に着いたら小さい子達が。
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小さいからと関係なく、厳しい言葉が飛ぶこともあります。

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久しぶりにこういう緊張感のあるところへ来たなという感じでした。
私もピアノをやっていたころ、いろいろありましたが、そうなんですね。
ピアノと違ってバレエは家で同じく練習するわけには行かないのでものすごい集中力をかけなければ、次のレッスンその次のレッスンと続けることが難しいのですよね。
ピアノはおとなしくというか、一人でやるものですが、私はソフトボールのときのことも思い出しました。佐藤さんが一人が責任持っているだけならいいのだけれど、周りに皆に迷惑をかけると。こういうことって、バレエだからではなくバレエを通して生き様のひとつとして精神力を鍛えられますね。

ソフトボールも団体競技でしたから、「もっと考えろ」とビンタされることなど日常茶飯事でしたし。思えばバレエと違って顔なんて関係ないから平手打ちとか平気で先生してたんだろうな~笑
足で蹴飛ばされても頑張りましたものね。
いつも「その先」をイメージして。先生は私を鍛えてくれているんだ!といつからか思うようになりましたから。おかげで私はピッチャーとして初めてその中学で県大会に行けましたし、高校も推薦がきたりと、努力すれば実るというのを実感したのです。ですので、私にとって「夢」というのは叶わないものではなく、努力するかしないか(そういう状況にあるならば)というものでしかなくなったのです。

次のクラスはトゥシューズのでした。男性3人も混ざって。
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先生が指導を見せながら(といっても簡単にで、生徒さんたちはあっという間に消化します)バーレッスン。
はじでは、由紀子さんもバーレッスン。
彼女、本当に素敵です。
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バーレッスンもものすごくハードです。それが終わると男性と組んでなのですが、由紀子さんも指導に加わります。
しかし、私は「男性も支えることも大変だわよね」と思ってはいましたが、これほどまでに大変だとは。
佐藤さんの指導に「女性を壊れ物のように扱うように」という言葉などがあり、ふ。。。一度くらいそんな風に扱ってもらいたいものだわと勝手に厳しいレッスンの陰で思ったりしたものでした・・。

この歳で、男性もいわゆる人体の骨格を教えられます。
その骨の動きをきちんと考えて支えるなど。
とはいえ、女性もしっかり頭の先から引っ張られるように常に意識をということも。

これも小さいときに誰もが教わることですが、他の人が注意されていることを自分のことのように受け止め注意するということ。
こういう若いころに鍛えられますよね。大人になってからもそのことがたとえば今日はバレエの生徒さんですが将来どんな場面でも役に立つ教えですよね。



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練習時間をオーバーしても先生たちは熱心に教えてくださいます。
普通、時間が来たら「やめ」でしょう?
本当に生徒のことを思ってるからこそ出る注意事項。
生徒さんは、涙をこらえてもしっかり受け止め頑張っていました。

私もなんだか両方の気持ちがわかって涙しちゃいました・・。
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先生たちが厳しく言っていること、それをわかるときが来るのはもう少し先かな?とか。いや、わかってるかもしれないとか。

先生って期待していない人には決して注意したり、指導したりしないのですもの。なにも期待しない生徒に自分の知恵や力をださなくていいものですから。佐藤先生と平塚先生の愛情を感じました。

その愛情ををその場で理解するのは難しいかもしれませんが、どんなかたちであれ、それぞれがいい踊り手になるために頑張っていって欲しいと思いました。

男性人も貴重なのでがんばってほしい。

あと、私がこのレッスンをみていてとてもいいなと思ったこと。
佐藤さんと由紀子さんは音楽を大事にします。
音楽に合わせる。(ただ合わせるのではなく、汲み取る)音楽の感情を聞き取る。そんなことまで、まだ若い今からきちんとご指導されている点です。これは音楽だけのことではないと思います。
そういうことを聴き取るには普段から感性を磨く、そういうことも入るのですよね。

それと「教室のどこにでも落ちている」これもバレエに限らずですね。
大きい意味で言うと、音楽もなにも学校や先生の言うことだけでなく人の作品に接したり、他の楽器に接したり、自然を見たり感じたりお風呂にいてもどこにいても収穫できる人は出来るんです。

どうか、頑張ってください。
私は心より応援差し上げ、また曲も頑張ります。

今回拝見させていただいたクラスの生徒さんたち
この前のチャリティーで素晴らしく踊られていたので、顔がわかりました。

厳しいレッスンに耐えたからこそのあの舞台でした。

現代において、こういう精神力を肉体とともに鍛えるものは、本当に大事だなって思ったのです。個々の人間のためにも。最近、先生(幅広い意味で)と生徒の関わりがなあなあなところが多いと聞きます。実際、そういうところにいたこともあり、そのときは驚きましたが、やはり先生という立場の人は、なにかを教えるだけではなく、人間を育てるという意識をもっていると生徒もしっかりするんだなと思いました。得てして自分の立場をばかり考えていると叱れないのかもしれません。一生懸命そのものに打ち込んできた人が、更にそのものに愛情をもっているからこそ中途半端な気持ちで出来ない、そういうことがしっかりした態度にでるのでしょう。


生徒さんがそれぞれ素晴らしい踊り手になることをお祈りします。
皆、がんばってね!

明日は、楽しいクリスマス会なんですよね!クラッカー
チャリティーのあとの打ち上げの写真とか拝見しても、みんな本当に信頼関係あっての笑顔でしたから(レッスンとそれ以外時のメリハリがあるのが伺えました)、明日はどんなに楽しいでしょうね。

私は、生徒さんたちにたくさんのものを今日いただきました。
もちろん、佐藤さん由紀子さんにも。
私が一番学んだかも。
ありがとうございました。

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今日は、クラリネットの鈴木生子さんが木管トレーナーを勤めている
東京工業大学の定期演奏会を聴くために東京芸術劇場に行ってきました。
この前のコンサート以来の久しぶりの対面です!

まず、アマチュアオケということで惹かれました。
私は結構大学のオケを聴いてきました。
この工業大学は初めてなのです。
大学でやっている人たちは、音楽が好きだから入っているわけでして(と思う)損得や、名誉、しがらみなどなく(と思います)音楽を愛する人が一生懸命やっているというのを聴くのが大好きなんです。

そのほかに、このオケに行こうと思ったのは東京工業大学だからです。
昔、私が教わったことのある英語の先生がここで教鞭をとっていました。
神戸正美先生です。たまに私のいっていた大学にもきていたのです。
ある日ばったり廊下であって、私のことを覚えていてくださったことを思い出します。彼は人間的にとても素晴らしい人でしたので、早くお亡くなりになったのが本当に残念でした。


さて、今日の指揮者は作曲もされている末永隆一さん(常任だそうです)でした。
曲目はドリーブのバレエ組曲として「コッペリア」マーラーの「交響曲第一番 巨人」です。
まずバレエですので、私はしっかと妄想世界に入りました(笑)
久しぶりに聞いたので嬉しかったです。
休憩挟んでマーラー。
この巨人はプロでも難しいのにな~よく取り上げたなあと思っていました。
確かに難しいです。これはこういうオケだからこそよくわかりました。
技術は問題ではなく、その曲の情感を表現するには歳も必要だと思いますし、プロでもなかなか
そうできるものではないからです。

この曲は、いろんな苦悩を抱えたり越えたりしてきた人が共鳴できる曲でもあると思うからです。
作曲する人はなんだかんだ作品についていったとしても、また、言わなかったとしても本当に作っていたときはどういう精神状態だったのだろう、と私はよく思います。今日も聴きながらマーラーはどういう精神状態だったのだろう、いろんなことを考えてしまいました。どんなにタイトルがついていようが曲を作るときはいろんな要素が(生活やいろんなこと)重なり、いわゆる評論家とか残った材料では想像もつかないようなことが心の中で起こっている場合もあるからです。
伝わるかしら・・・。
作曲もなんでもそうなのですが、言語=心ではないことのほうが多いこともあるので「あのようにいっていた」「書いていた」というのは当てにならないことも多く、曲から五感を通して伝わるものもたくさんあると思うということです。
そのためには受けて側も普段から五感を磨く必要があると、私個人は常々思っています。

秘める人もいますから。

でもよく頑張りました。この若さでこの長い曲を短期で集中して素晴らしいと思います。

帰りに、お初でお会いした空間デザイナーのかたとお食事。
池袋の東武にあったベトナム料理で、私は海鮮おかゆ。
辛かったけれど美味しかった。
空間デザイナーのお仕事をされていながら音楽もされていて
共感したところがたくさんありましたし、やはり才能ある人は理論やらなくても出来ちゃうのね、と思いました。

今年のコンサートはこれでおしまい!

色々今年聞かせてくださった演奏家、作曲家の皆様、本当にありがとうございました。
来年も更に楽しみにしています。

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